ア ジ ア 諸 国 の 習 俗 と タ ブ ー

 ★文化圏により価値観の相違

  アジアの文化圏を大ざっぱに体系化すると、「東アジアおよび東南アジア北部(インドシナ半島部)」,インド亜大陸の「南アジア」,

  そして「西アジア」に分類できる。 東アジアおよびインドシナ地域は、儒教・仏教思想が浸透し、また生産様式は農耕型で地縁による

  結びつきが強いため、一般に礼節を重んじ、謙遜を美徳とする特性がみられる。

  これに対して、イスラム教を規範とする西アジアは、生産様式は遊牧型で集団様式も血縁を重視することから、自己主張が強く、

  人間関係もドライな傾向が強いといわれる。こうした価値観は、東アジア的なものの対極に位置するといっていい。

  農牧型の南アジアは、東アジアと西アジアの中間的な価値観とされるが、やや西アジア的な要素のほうが濃い。

 ★タブー、あるいは失礼な行為とされているもの

  東南アジアに共通するマナーに『人を呼び寄せる際に手招きスタイル』がある。

  日本と同様に、てのひらを下側に向け、指を全部合わせて行うのが礼儀。

  ■ 中国       中国1(北部)へ    中国2(南部)へ   中国3(内陸部)トップへ   

    『身体を他人から触れられることを嫌がる傾向が強い』 握手以外は、一歩距離をおいたほうが無難。

  ■ タイ        タイ王国1へGO

    『頭は神聖なものと考えられており、うっかり子どもの頭を撫でてはならない』

    『同様に足の裏を、他人のほうに向けてはならない』

  ■ マレーシア   マレーシア1へ

    『イスラムの国なので公衆の面前であけっぴろげに肌を露出しない』

    『左手は不浄の手とされている。握手やモノを受け取る場合は、できるだけ右手で』

    『イスラム教徒と食事をともにする場合、豚肉の注文は避ける』

    『人差し指で指さすなど、指1本による手ぶりはしてはならない』

  ■ シンガポール   シンガポール

    宗教的なタブーというよりも、公衆道徳にやたらうるさく、マナー違反はほとんど罰金の対象となっているので要注意!!

    交通ルール、公共の場所を汚すあらゆる行為、喫煙場所、車内での飲食、シートベルトの不着用、ガム噛みなどが主に対象

  ■ インドネシア  インドネシア1(首都)へ

    『ショートパンツやタンクトップなど、公衆の面前では露出度の高い服装は避ける』

    『左手は不浄の手とされている。握手やモノを受け取る場合は、できるだけ右手で』

    『他人の頭に触れたり、手をかざしてはならない』

    『イスラム教徒と食事をともにする場合、豚肉の注文は避ける』

    『人差し指で指さすなど、指1本による手ぶりはしてはならない』

  ■ インド

    旅行者に対して寛容なので、マナーに惑わされることは少ない しかし!宗教的タブーも根強くある。

    『イスラム教徒と食事をともにする場合、豚肉の注文は避ける』

    『ヒンズー教徒と食事をともにする場合、牛肉の注文は避ける』

    『左手は不浄の手とされている。握手やモノを受け取る場合は、できるだけ右手で』

  ■ ネパール

    『頭は神聖なものと考えられており、うっかり子どもの頭を撫でてはならない 特に左手は禁物』

    『足は不浄なところとされている。自分の足が他人に触れたら すぐに謝罪すること』

                          ホームページトップへ     身近なアジア諸国トップへ   その他アジア諸国トップへ