イタリア
|
正式名称 |
イタリア共和国 |
首都／英字 |
ローマ（ＲＯＭ） Republic of Italy |
|
政体 |
共和制 |
言語 |
イタリア語（公用語） |
|
宗教 |
カトリック90％以上 |
通貨 |
ユーロ（約142.00円） |
|
地勢 |
北部の国境地帯にはアルプス山脈がそびえ、その南は高度を下げた美しい湖水地方、さらにイタリアの大穀倉地帯であると共に工業地帯でもあるボー川 | ||
|
流域の平原に続く。中部の半島部分には、南北にアベニン山脈が走っている。大きな島としてはシチリア、サルジニアの２島がある | |||
|
気候 |
北部は大陸性気候、南下するにつれ温暖乾燥の地中海性気候の特色を示す | ||
世界遺産 ＜文化遺産＞
ヴァルカモニカの岩絵群、フィレンツェ歴史地区、ベネチアとその潟、ナポリ歴史地区
ローマ歴史地区：教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会（最後の晩餐）とドメニコ会修道院
ピサのドゥオモ広場、サン・ジミニャーノ歴史地区、マテーラの洞窟住居
ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラ、シエーナ歴史地区
クレスピ・ダッダ、デル・モンテ城 、アルベロベッロのトゥルッリ、ヴァル・ドルチャ
フェラーラ：ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯、ピエンツァ市街の歴史地区
ラヴェンナの初期キリスト教建築群、トリノ：サヴォイア王家の王宮群
カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン・レウチョの邸宅群
パドヴァの植物園、モデナの大聖堂・市民の塔・グランデ広場、ベローナ市街
ポルトヴェーネレ・チンクエ・テッレと小島群（パルマリア島・ティーノ島・ティネット島）
ポンペイ、ヘルクラネウム及びトッレ・アンヌンツィアータの遺跡地域
アマルフィ海岸、スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ、ウルビーノ歴史地区
シチリア島：アグリジェントの遺跡地域（神殿の谷）・ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ
ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々・シラクサとパンターリカの岩壁墓地遺跡
マントヴァとサッビオネータ、イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡 (568-774年)
ティヴォリのエステ家別荘、ピエモンテ州とロンバルディア州のサクリ・モンティ
アクイレイアの遺跡地域と総大司教座聖堂のバシリカ、ヴィッラ・アドリアーナ
パエストゥムとヴェーリアの考古遺跡群やパドゥーラのカルトゥジオ修道院を含むチレントおよびヴァッロ・ディ・ディアーノ国立公園
チェルヴェーテリとタルクイーニアのエトルリア墓地遺跡群、アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群、
ジェノヴァのレ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度 ＜自然遺産＞エオリア諸島、ドロミテ地方、サン・ジョルジョ山（スイス同登録）、エトナ火山
レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観（スイス同登録）、アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群（ドイツ側で紹介）
名物料理
ブルスケッタ（トマトのオーブンサンド）、ピッツァ・マルゲリータ（チーズとバジルのピザ）、コッツァ・マリナーラ（ムール貝の白ワイン蒸し）、
サルティンボッカ・アッラ・ロマーナ（仔牛と生ハムのソテー）、ミネストローネ（トマトを使った野菜スープ）、ゴルゴンゾーラチーズ（ブルーチーズ）
土産品
革製品（バッグ、靴）、ガラス製品（ベネチアン・グラス）、陶磁器（リチャード・ジノリ）、カメオ、オリーブオイル、パスタ、チョコレート
主要地ガイド
●ローマ（Rome） 歴史地区(教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂)：世界遺産
テレベ川の左岸を中心に開けたローマ帝国時代の首都でもある数多くの遺跡を残す大都市。市内にカトリックの総本山バチカン市国があり。
郊外には噴水のある別荘ビラ・デステで有名なティボリがある。
▼フォロ・ロマーノ 古代ローマ時代に政治、裁判、商業取引が行われていた市民生活の中心地。この遺跡が発掘されたのは19世紀に入ってからで
あり、最古の凱旋門ティトゥス、政治の最高機関クーリア、金融の中心地エミリアのバジリカなどが見どころ
▼コロッセオ 紀元80年に完成した古代ローマ最大の円形闘技場。5万人以上収容可能な娯楽施設として造られ、当初は剣闘士同士や人間と
猛獣の使いには市民は熱狂していてが、313年にキリスト教が公認された後、5世紀はじめに廃止となった。
▼コンスタンティヌス帝の凱旋門 コンスタンティヌス帝が312年ミルビア橋の戦いで勝利したことを記念して315年に建てられた凱旋門 コロッセオの近くにある
▼パンテオン 「全ての神々」の意。世界最大の石造りの建築であるコリント式円形神殿で、直径9mのドームの天窓から光が差し込む
祭壇には、ビットリオ・エマヌエール2世やラファエロの棺が安置されている。
▼トレビの泉 建築と彫像が見事に調和している世界有数の噴水。コインを後ろ向きで泉に投げ入れると、再びローマを訪れることが
できるといわれている。観光客で賑わっている。
▼スペイン広場 映画「トーアの休日」で有名なスペイン階段（137段）の下にある広場。階段を上るとトリニタ・デイ・モンティ教会がある。
▼ベネチア広場 町の中心にある広場、正面には大理石の巨大なビットリオ・エマニエーレ2世記念堂がある。
▼エマヌエーレ２世記念堂 ベネチア広場の前に建つ記念堂の中央にある騎馬像。その下には第１次世界大戦で戦死した無名戦士の墓がある。
記念堂にはベネチア宮殿博物館がある
▼テルミ駅 「終着駅」という意。映画「終着駅」の舞台となった交通の中心。駅構内及び周辺は、レストラン、スーパー、
ショッピング街、土産物店、書店などがある。
▼サンタジェロ城 バドリアヌス帝が自分とその後のローマ皇帝霊廟として建てさせた。中世には城が増強され、侵略時に教皇を守る
「バチカンの要塞」的な役割を果たした。プッチーニの歌劇「トスカ」の舞台として有名、現在は博物館として使用
▼カラカラ浴場 広さ1万1000�屬慮殿絅蹇璽泙陵畩貔彙蓮Ｅ�時1600人が一緒に入れた世界最大級の浴場であった
▼アッピア街道 「女王の道」とも呼ばれる旧ローマ街道。街道沿いに約30のコタコンベ（共同墓地）が点在する。
▼カタコンベ 市の南郊にある。古代ローマ時代に迫害されたキリスト教徒の共同地下墓地
▼オスティア・アンティカ 市の西郊にある20世紀初頭に発掘された古代遺跡。庶民の集合住宅や店舗など保存状態がよく、
庶民の生活を知る貴重な手がかりとなっている。
●ナポリ（Naples） 歴史地区：世界遺産
風光明媚なナポリ湾に面した観光都市。世界三大美港のひとつ（他：シドニー、リオデジャネイロ）。ナポリ民謡で有名な観光地や島々が近い
サンタルチア港、イタリア三大歌劇場のひとつサンカルロ歌劇場、王宮などが見どころ
★カプリ島
ナポリ湾のソレント半島の沖に浮かぶ小島の海浜リゾート。西端近くにある海食洞「青の洞窟」は沖合ボートにより探勝する観光スポット
★ポンペイ、ヘルクラネウム及びトッレ・アンヌンツィアータの遺跡地域 世界遺産
西暦79年のヴェスヴィオ山の噴火によって埋もれてしまったポンペイやヘルクラネウム（現エルコラーノ）の都市遺跡およびトッレ・アンヌンツィアータの
ヴィラの遺跡を対象。港は地中海貿易の拠点として栄え、長らく噴火のなかったヴェスヴィオ山の斜面ではブドウなどの栽培が営まれていた。
ポンペイでは羊毛加工と並び、ワインの醸造が主要な経済活動のひとつとなっていたのである
★ソレント
ナポリ湾に突き出したソレント半島にある保養地。ナポリ民謡（カンツォーネ）「帰れソレントへ」。中世の貿易港として栄えたアマルフィまで絶好のドライブコース
★アマルフィ海岸 世界遺産
中世に海洋都市国家として栄えた都市で、サレルノの西約15km、ナポリの南東約37kmに位置している。イタリア半島南部からティレニア海に向けて西から
東へ突き出したソレント半島の南岸にあたり、半島の付け根にあたるヴィエトリ・スル・マーレから、アマルフィを経て、西にポジターノへ至るまでの一帯が
アマルフィ海岸の名で呼ばれている。行政上はカンパニア州サレルノ県北西部にあたる。
●アルベロベッロ
イタリア半島南端「かかと」の付け根部分の内陸に位置する
▼トゥルッリ 世界遺産 町にある2つの地区が登録となっており両地区に合わせて1500軒あまりのトゥルッリがある。白壁に円錐形の石積み屋根を
載せた「トゥルッロ」（複数形が「トゥルッリ」）が多数集まった景観を有する。トゥルッリは開拓農民によって16世紀の半ばからの約100年間に建設。
◆シチリア島
地中海最大の島であり、中心都市は州都パレルモ、活火山としてヨーロッパ最高峰であるエトナ山（標高3323m）がある。
▼パレルモ シチリア島北海岸の西部に位置する州都。ローマ、アラブ、ノルマンなど数多くの勢力に支配されたため
それらが融合した独自の文化が築かれた。ノルマン宮殿とモザイクの素晴らしいパラティーナ礼拝堂が見どころ
▼アグリジェント 世界遺産シチリア島南部アグリジェントに残る考古遺跡である。マグナ・グラエキアの芸術と建築に関する最高傑作の
部類に属する遺跡群で、国定史跡にもなっている。神殿の発掘や修復の大部分は考古学者
ドメニコ・アントニオ・ロ・ファゾ・ピエトラザンタの尽力によるものである。7つの神殿遺跡があるが、全てドーリア式
ユーノー神殿、コンコルディア神殿、ヘラクレス神殿、ゼウス・オリンピア神殿、カストル・ポリュデウケス神殿、ウルカヌス神殿、アスクレピオス神殿
▼ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ 世界遺産ピアッツァ・アルメリーナ郊外約5�劼里箸海蹐砲△觚殿絅蹇璽�の別荘（ヴィッラ）である。
▼ヴァル・ディ・ノート 世界遺産シチリア島の東南部にある8つの町、カルタジローネ、ミリテッロ・イン・ヴァル・ディ・カターニア、カターニア、
モディカ、ノート、パラッツォーロ・アクレイデ、ラグーザ、 シクリの街並み、これらの町は、中世前半に形成され城や教会を
中心に発展した。しかし1693年に発生した地震では、これらの町は壊滅的な打撃を受けた。
地震の後、地元の貴族らの働きにより後期バロック様式で統一された建物で町が再建された。
▼シラクサとパンターリカ 世界遺産紀元前13世紀から紀元前7世紀までの5000以上の墓が残る、シチリア島の巨大なネクロポリスである。
パンターリカは、シチリア南東部のフェルラ・ソルティーノ間のアナポ川・カルチナラ川の渓谷に位置している
パンターリカの岩壁墓地遺跡は、シラクサに残る古代ギリシャの都市遺跡
▼エオリア諸島 世界遺産シチリア島北方、ティレニア海南部にY字型に並んで浮かぶ火山性の諸島である。
リーパリ島など主要7島で構成される諸島
▼エトナ火山 世界遺産南部シチリア島の東部にある活火山。旧名：モンジベッロ。ヨーロッパ最大の活火山であり
●フィレンツェ（Florence）
歴史地区：世界遺産アルノ川沿いに開けたイタリア・ルネサンスの揺籃の地。トスカーナ州の州都。地元の富豪メディナ家の援助のもとに開花した「花の都」町全体が美術館のよう
▼ドゥオモ 「花の聖母教会（サンタマリア・デル・フィオーレ）」とも呼ばれるフィレンツェの象徴。ピンクや緑の色鮮やかな大理石を使用して
建てられたイタリア・ゴシック様式の大聖堂は、完成るまで175年も掛かった。
▼サン・ジョバンニ礼拝堂 フィレンツェの守護聖人ジョバンニに捧げられ、ドゥオモが完成するまで聖堂として使用された。建物の南・北・東の扉には
ブロンズのリレーフ装飾が施されていて、南扉はピサーノ、北扉と東扉はギベルティが製作したもの、
特に東扉は旧約聖書から10の場面を見事に表現した作品で、ミケランジェロが「天国の扉」と呼んで称賛した
▼ウフィツィ美術館 イタリアルネサンス絵画で有名な美術館。ボッティチェリの「ビーナスの誕生」と「春」、ミケランジェロの「聖家族」
レオナルド・ダ・ビンチの「受胎告知」などが収蔵している
▼アカデミア美術館 ミケランジェロの「ダビデ像」があるこぢんまりとした美術館。13〜16世紀のフィレンツェ派の絵画やメディチ家の古典楽器
コレクションなども展示されている。
▼ベッキオ宮 シニョリーア広場にあるゴシック建築の建物であり、かつてフィレンツェ共和国の政庁として使用されたいた、現：市役所
▼ミケランジェロの広場 アルノ川の対岸にある高台の広場。市街が一望できる展望台として人気がある。
ミケランジェロの記念碑と「ダビデ像」のコピーた建てられている
▼ベッキオ橋 アルノ川に架かるフィレンツェ最古の石橋。橋の上には、貴金属店と宝石店が並ぶ
●ピサ（Pisa) ドゥオモ広場、サン・ジミニャーノ歴史地区、マテーラの洞窟住居：世界遺産
フィレンツェから西へ80�辧▲�リレオが落下実験した斜塔がある、中世に栄えた港町。ピサの斜塔は、ドゥオモの鐘楼であり、洗礼堂、大聖堂、
墓所回路とともにドゥオモ広場にある。
●サンジミニャーノ
フィレンツェの西南55�劼砲△襦⊂詈匹鬚瓩阿蕕恵羸い諒薫狼い鮖弔后嵌�しい塔」の町。ドゥオモ、ポポロ宮殿、チステルナ広場などがある。
●シエーナ歴史地区 世界遺産
中世の町並みが残され、国際ゴシック、ルネサンス、バロックの芸術作品を見ることができる。起源は明確にはわかっておらず、古いローマの都市であるとする
伝説もあるが、根拠はない。シエーナが歴史の表舞台に立つのは、東ゴート王国が滅び、東ローマ帝国による短い統治があった後、イタリア半島北部に
ランゴバルト王国が成立してからである。イタリア半島の統治が困難になったとは言え、アドリア海での東ローマ帝国の勢力は依然として大きく、
ランゴバルト王国は物資の運搬路をフランス街道に移さざるを得なかった。シエーナはこの街道の中継基地として、主に金融業によって発展した。
●ピエンツァ市街の歴史地区 世界遺産
トスカーナ州シエーナ県のコムーネの一つである。市街地の歴史地区。フィレンツェの建築家ベルナルド・ロッセリーノを呼び寄せると、1459年から工事が始まり、
大聖堂を始めとする豪奢を凝らした数々の建造物を残した。大聖堂、教皇の館が連なるピッコロミミ広場などの街並みは世界遺産として現存している。
●ボローニャ
エトルニア人が建設した都市であり、北部と中部とを結ぶ交通の要衝。11世紀にヨーロッパ最古の絵合大学ボローニャ大学がつくられ、文化、学問の一中心地
●ラベンナ
西ローマ帝国の首都であり、ビザンチン帝国の主要都市として栄えた。モザイク芸術の町として知られ、その宝庫といえる町である。サン・ピターレ教会、
ガッラ・プラチディア廟、叙事詩「神曲」を残したダンテの墓などがある
●パルマ
エミリア街道がパルマ川を渡る交通の要衝に発達した城郭都市。指揮者トスカニーニの生家などがある。チーズ、生ハムの産地として名高い。
●アッシジ フランチェスコ聖堂と関連修道施設群：世界遺産
イタリア中部のスバジオ山の斜面に広がる人口2万人強の小さな町であるが、フランシスコ会の創立者アッシジのフランチェスコが生まれたことで有名で、
カトリック教会の巡礼地として人気がある。また、町の建物は、ここで掘り出される薄いピンク色をした石材からつくられ、町を彩っている。
▼フランチェスコ聖堂 アッシジに生まれ、死後に聖人に列せられたアッシジのフランチェスコの功績をたたえるために建設されたといわれている。
●ペルージャ
エトルリ文明の栄えた町のひとつ。中世には商業が発達し、自由都市として栄えた。15〜16世紀にはウンブリア派の画家が活躍した。
ウンブリア国立絵画館、プリオリ宮、エトルスコ門がある
●ベネチア 町とその潟：世界遺産
商港として栄えた「水の都」。古くから東西貿易、十字軍遠征の際も重要な役割を果たし、イタリア屈指の国家であった。市内の交通はボートかゴンドラか
徒歩で、陸上交通機関はない
▼サンマルコ広場 ベネチアの象徴サンマルコ寺院があり、世界で一番美しいとされる広場
▼サンマルコ寺院 ロマネスク・ビザンチン様式の寺院で、ベネチアの守護聖人サンマルコを祀る。
▼ドゥカーレ宮 サンマルコ運河に面して建つベネチア裾倭国の総督の館で、ベネチア・ゴシック様式の傑作とされる
▼リアルト橋 「ベニスの商人」で有名なベネチア最古の華やかな大理石の橋で、その下をゴンドラが行き交う
▼ムラノ島 ベネチアン・グラスの生産地として有名な島。島内にあるガラス工房は200を超えるといわれている
▼リド島 ベネチア国際映画祭の会場がある島で、カジノがある保養地としても有名
●ミラノ（Milan）
イタリア第２の都市であり、同国の経済の中心地。イタリア・ファッションの中心地でもある。郊外南東80�劼砲蓮▲丱ぅ�リンの制作で有名なクレモナの町である。
▼サンタ・マリア・デッレ・グラツェイ教会 世界遺産レオナルド・ダ・ビンチの映画「最後の晩餐」がある。
▼ドゥオモ ミラノ大聖堂の呼称。世界最大級のゴシック建築の大聖堂前にはドゥオモ広場があり、市民の憩いの場
▼スカラ座 世界的にも有名なオペラの殿堂で、近年はコンサートやバレエも上演されている。
●ベローナ 市街：世界遺産
イタリアと北ヨーロッパを結ぶ交通の要衝で「ロミオとジュリエット」の舞台の地として知られる。毎夏（6〜9月）、オペラの祭典ベローナ音楽祭が行われる
古代ローマ時代の野外円形劇場（競技場跡）アレーナ、ジュリエッタの家、シニョーリ広場などが見どころ
●ベルガモ
ミラノとベネチアの２大強国にはさまれながら自治都市として独自の繁栄をした町。旧市街と新市街のまったく異なる２つの顔を持つ
◆ドロミテ地方 世界遺産
北東部にあるオーストリアの国境を接する山地で、東アルプス山脈の一部。おむね北はリエンツァ川、西はイザルコ川とアディジェ川、南はブレンタ川、
東はピアーヴェ川に囲まれた一帯 中心を成すコルチナ・ダンペッツォは1956年に冬期オリンピック開催地 夏と冬のリゾート
◆北部湖水地方
ミラノの北、スイスとの国境近くにある湖水地方は避暑地として有名。マジョーレ湖（湖中のベッラ島に美しい宮殿、湖畔にストレーザの町がある）、
ルガノ湖、コモ湖（湖畔にコモ、ベラージオの町）、ガルダ湖などが見どころ
◆リビエラ「海岸の意」
フランスのコートダジュールに続く地中海の海岸で、イタリア側には中心に位置するジェノバのほか、音楽祭で有名なサンレモの町などがある。
●ジェノバ（Genoa）
地中海沿岸にあるフランスのマルセイユに次ぐ港町であり、十字軍時代から栄えたイタリア第１の貿易港
王宮、ビアンコ宮、ジェノバ水族館、フェラーリ広場、コロンブスの生地などが見どころ
●トリノ サヴォイア王家の王宮群：世界遺産
市中心部のカステッロ広場に面する王宮とその庭園をはじめ、当時政治を行った建物や王家の居所、狩猟要の建物等市内外に点在する建造物を含む。
▼王宮 市内中心部カステッロ広場に面し、左右対称の優美な建築物
▼マダマ宮殿 カステッロ広場に面し、元々ローマ帝国時代の砦であった場所に、14世紀にアカイヤ家により建築がはじまり、諸侯の后の宮殿とされた
ヴァレンティーノ城、リヴォリ城、モンカリエーリ城、カッチャ宮殿及びストゥピニージ宮殿
●ヴァルカモニカの岩絵群 世界遺産
アルプスの山麓のオーリオ川沿いに約70kmに続いている渓谷である。この渓谷の岩に、約1万年前に彫られたと推定されているものから、ローマ帝国時代の
アルファベットの彫られた岩まで約8000年間に渡る線刻画が残っている。彫られている線刻画の数は約14万点におよぶ。テーマは、農耕、航海、戦争から
紀元前1500年頃の集落の地図など多岐に渡り当時の生活を知る貴重な資料になっている。
●サン・ジミニャーノ歴史地区 世界遺産
フィレンツェから 50km 程南に位置している。街の名前は398年になくなったモデナの司教、聖ジミニャーノからとられた。町の発展は
フランチジェーナ街道の建設に始まる。地理的にフランチジェーナ街道とピサーナ街道の合流地点に位置する流通の主要拠点であり、聖ジミニャーノの
遺物「指と指輪」が安置された聖堂への巡礼者が多く訪れる街として繁栄した。街は城壁で取り囲まれ、街そのものが裕福であったため芸術家が多く住まい、
シエナ派の芸術家を多く輩出している。
●マテーラの洞窟住居 世界遺産
サッシ（石・岩を意味するサッソの複数形）は、マテーラにおいて洞窟住居を意味する。マテーラのあるグラヴィナ渓谷は石灰岩の侵食により形成され、
渓谷にはこのサッシが何層にも重なって存在している。このサッシがいつ頃から作られたかは不明だが、8世紀から13世紀にかけて、東方からイスラム勢力を
逃れた修道僧が住み着き、130以上の洞窟住居を構えていたといわれている。マテーラ周囲からは、旧石器時代の出土品も発見されているため、
かなり古くから人々が住んでいたと考えられている。
●ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラ 世界遺産
紀元前2世紀から紀元前1世紀に建設されたローマの都市ウィケティアが起源。他の北イタリアの都市と同じように、13世紀にはコムーネを組織し、
近隣の都市国家と闘争を繰り広げたが、15世紀にヴェネツィア共和国の統治下におかれたことで、平和と経済的繁栄がもたらされ、
卓越した芸術活動を生み出すことになった。
●クレスピ・ダッダ 世界遺産
ロンバルディア州ベルガモ県カプリアーテ・サン・ジェルヴァージオというコムーネにある、労働者のための町の名前である。
19世紀にクリストフォロ・ベニーニョ・クレスピにより労働者のための理想郷としてアッダ川とブレンブロ川が合流する三角地帯に建設された。
●フェラーラ：ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯 世界遺産
エミリア ロマーニャ州にある都市であり、フェラーラ県の県都である。14世紀、この地を治めたエステ家によって整備され、ルネサンス期に文化の中心地の
一つとして栄えた。エステ家の居城エステ城が一般に公開されている。現在も、15世紀から16世紀にかけつくられた9km以上の市壁に囲まれている。
歴史地区（特に、15世紀にエルコレ1世・デステが建設させた北地区）には、初期ルネサンス様式のテラコッタ装飾が施された宮殿・邸宅が多い。
●デル・モンテ城 世界遺産
プッリャ州アンドリアの郊外にある中世の城。13世紀に神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世によって建築された。八角形を象徴的に取り入れた設計された城
●ラヴェンナの初期キリスト教建築群 世界遺産
西ゴート族による410年のローマ侵略の後、西ローマ帝国、そして東ゴート王国の首都、さらには東ゴート王国を滅ぼした東ローマ帝国（ビザンツ帝国）が
総督府を置いてイタリア統治の拠点にした都市である。今日残る聖堂や礼拝堂は、この繁栄の時代に西ローマ帝国の皇妹皇母ガッラ・プラキディア、
東ゴート王国の王テオドリック、東ローマ帝国・ユスティニアヌス1世時代のラヴェンナ司教マクシミアヌスの活動によって建設されたものである。
750年までに、この街には60以上の聖堂が建設されていたことが伝えられる。
●カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン・レウチョの邸宅群 世界遺産
▼カゼルタ宮殿 18世紀後半に、ナポリ王国（ブルボン朝）の王によって建設された。18世紀にヨーロッパで建てられた中で最も巨大な宮殿
▼ヴァンヴィテッリ水道 ナポリ王カルロ7世の命令により、建築家ルイージ・ヴァンヴィテッリの設計によって建設。この水道橋が2つの名前を持っているのも、
この両者の名前に由来する。1753年に建設が開始され、1762年に完成した。水道システムの全長は38�劼△襦△修梁臧�分は
地下に建設されている。ヴァッレ・ディ・マッダローニに位置する529mの長さの水道橋
▼サン・レウチョの邸宅群 18世紀後半、ナポリ王国（ブルボン朝）の王たちが建設した。とくに、絹工場とその労働者のための住宅街は、
当時の先進的な産業都市として知られる。
●パドヴァの植物園 世界遺産
ヴェネツィアの西約30kmにある。この町にあるパドヴァ大学は、1222年に創立。イタリアではボローニャ大学に次いで2番目に古い大学である。特に医学、
自然科学の分野での名声を勝ち取り、ガリレオやダンテ、ペトラルカが教鞭を取り、コペルニクスが学んだことでも有名である。
●ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレと小島群（パルマリア島、ティーノ島、ティネット島） 世界遺産
北西部リグーリア海岸に位置するポルトヴェーネレの集落は景勝地、ポルトヴェーネレの南方の海上にはパルマリア島、ティーノ島、ティネット島が連なっている。
チンクエ・テッレ5つの村を指す。険しい海岸に色とりどりの家屋が並ぶ文化的景観によって知られており。また、チンクエ・テッレはワインの産地としても知られる
●モデナの大聖堂・市民の塔・グランデ広場 世界遺産
▼大聖堂 ヨーロッパで重要なロマネスク建築の一つで、モデナ出身の著名なテノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティの葬儀が行われた場所である
▼市民の塔 別名ギルランディーナの塔は、イタリアのモデナ大聖堂に隣接する鐘楼である。高さ 86.12 mの塔の上からは市の周囲を一望でき、
古くからモデナの主要なランドマークになっている。
▼グランデ広場 モデナの歴史地区にある広場である。12世紀にモデナ大聖堂前に建造された広場で、現代的視点で見れば必ずしも「大きい」とはいえないが、
中世の広場はもっと小さいのが常であったため、この名が残っている。
●スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ 世界遺産
サルデーニャ州バルーミニにあるヌラーゲ考古遺跡である紀元前1500年ごろより建設が開始されたヌラーゲは、3層のタワーになっている。
●アクイレイアの遺跡地域と総大司教座聖堂のバシリカ 世界遺産
イタリア北東部、紀元前181年に建設された古代ローマの植民都市に起源を持つ。当時はアドリア海が現在よりも内陸に入り込んでおり、
この都市は海のほとりに位置していた。帝政期の1世紀から4世紀にかけて、アクイレイアは交易都市として繁栄し、最盛期には10万人を超える人口を擁して
世界有数の都市と謳われた。しかし5世紀以降、西ゴート族やフン族などの侵攻を受けてたびたび破壊され、再建のたびに都市は規模を縮小していった。
●ウルビーノ歴史地区 世界遺産
マルケ州北西部にある都市で、山間部の小都市であるが、多くの文化遺産を擁する芸術の街として知られる。中世にはウルビーノ公国の首府であり、
ルネサンス期にモンテフェルトロ家の下で最盛期を迎えた。ラファエロはこの都市の出身である。
●パエストゥムとヴェーリアの考古遺跡群やパドゥーラのカルトゥジオ修道院を含むチレントおよびヴァッロ・ディ・ディアーノ国立公園 世界遺産
パエストゥムとはポセイドニアが訛ったもので、イタリア読みでは「ペストゥム」が近い。ポセイドニアは、海の神ポセイドンの町の意味である。紀元前550年頃
ゼウス神の伴侶でオリュンピアの女王ヘラのための神殿建築が行なわれた。このヘラ神殿は古典的周柱式神殿のひとつである。その100年後ぐらいに町の
主神ポセイドンのための神殿が建てられた。ヴェーリア地区は、カンパーニア州サレルノ県アシェーアに属する、遺跡の残る地区である。ヴェーリアという地名は、
古代都市エレアのラテン語名ウェリアにちなむ。この古代都市は、本来、マグナ・グラエキア時代に当たる紀元前538年から同535年頃にギリシャ人たちによって
建造されたもので、当時はヒエレ（Hyele）といった。この町が有名なのは、哲学者パルメニデスやゼノンも含むエレア派の根拠地だったためである。
▼カルトゥジオ修道院 チレントの公園の端にあるイタリアにある最も大きく有名な修道院のひとつである。
▼チレント・ヴァッロ・ディ・ディアーノ国立公園 サレルノ県内の36,000?に1991年に設立された。その後拡大され、約180,000?となった。 現在では県南部の、
北はセーレ平原から、東と南はバジリカータ州まで、西はティレニア海に至る。8の山岳共同体と80のコムーネの
領域の全てまたは一部が含まれる。
●ヴィッラ・アドリアーナ 世界遺産
ローマの東約30kmにある丘陵の上にある、穏やかな気候に恵まれ、豊かな森に囲まれた街。ここは古代ローマ時代から上層階級の保養地であった。
ハドリアヌス帝は、118年よりティヴォリの麓で広大な別荘（ヴィッラ・アドリアーナ）の建設に着手。ギリシャのアテナイのアゴラにあった彩色柱廊（ストア・ポイキレ）を
模したポイキレ、エジプトのアレクサンドリアとカノポスを結ぶ運河を模したカノポスなど、皇帝が巡察旅行で魅了された建物や風景を偲ばせる建造物を
建設させたといわれている。
●ティヴォリのエステ家別荘 世界遺産
広大な敷地の庭園内にオルガンの噴水、エフェソスのアルテミス（多産の女神）、百噴水など使われているモチーフがギリシャ・ローマ時代の噴水500ほど、
築かれている。後期ルネッサンス期の代表的な庭園であり、イタリア一美しい噴水庭園として称えられ、現在に伝わっている。フランツ・リストのピアノ曲集
「巡礼の年第3年」には、この庭園をモチーフに作曲された曲が3曲収められており、中でも《エステ荘の噴水》は壮麗に吹き上げる噴水を表題とした曲として有名
●ピエモンテ州とロンバルディア州のサクリ・モンティ 世界遺産
サクリ・モンティの造営は、15世紀から16世紀にかけて、エルサレムやパレスチナへの聖地巡礼の代替として始まったといわれている。
当時、エルサレムはイスラム勢力下にあり巡礼はほぼ困難であった。1480年頃にバルセシアのヴァラッロを見下ろす丘の上に最初の聖山が造営された。
●ヴァル・ドルチャ 世界遺産
トスカーナ州シエナ県にある広い谷で、北東にはモンテ・アミアータとウンブリア州との州境がある。ヴァル・ドルチャとは、「オルチャの谷」と言う意。
名前の元となったオルチャ川が中央を横切り、美しい風景が拡がり、中世に起源を持つ様々な街があり、その中の二つピエンツァとモンタルチーノは特筆に値する。
●チェルヴェーテリとタルクイーニアのエトルリア墓地遺跡群 世界遺産
チェルヴェーテリ近郊のバンディタッチャ遺跡とタルクイーニア近郊のモンテロッツィ遺跡という、エトルリア人が残した2ヶ所のネクロポリスが対象となっている。
●ジェノヴァのレ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度 世界遺産
「新しい街路群」の意味で、ジェノヴァで16世紀に整備されたストラーダ・ヌオーヴァ（現：ガリバルディ通り）と、それ以降の時代に出来た二つの街路を指している。
ガリバルディ通りには今もパラッツォ（宮殿）群が立ち並んでいるが、「パラッツィ・デイ・ロッリとは、それらの宮殿群がかつての「ロッリ」載されていたことに由来する。
●マントヴァとサッビオネータ 世界遺産
マントヴァ県に位置する2つの都市マントヴァとサッビオネータの歴史的な街並み、ルネサンス期の優れた都市計画を伝え、他の諸都市にも大きな影響を与えたもの
●イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡 (568-774年) 世界遺産
各地に残るロンゴバルド王国時代の建造物や遺跡などを対象。ロンゴバルド族が残した建造物群は、ローマ建築、ビザンティン建築、北ヨーロッパのゲルマン人の
様式の特色やキリスト教の精神性が融合されており、古代から中世へと変遷する建築様式をよく伝えるものである