ス イ ス

 正式名称

スイス連邦

 首都/英字

ベルン(BRN)  Swiss Confederation

 政体

連邦共和制

 言語

ドイツ,フランス,イタリア(いずれも公用語)

 宗教

カトリック42%,プロテスタント33%

 通貨

スイス・フラン(115.26円)

 地勢

中・南部にアルプスの高山が嶺を連ね、またフランスとも山脈によって国境を接している。荒々しい山々に囲まれているが、

前衛としてのアルプ(牧草地)や湖水にも恵まれて美しい景観をつくり観光立国として有名である。

 気候

全般に西岸海洋性気候と大陸性の中間、高度1000m以上のところは山岳気候である。夏季は降水量が多い

   

 世界遺産    <文化遺産>

 ザンクト・ガレン修道院、ミュスタイアベネディクト会聖ヨハネ修道院

 ベルン旧市街、ベッリンツォーナ旧市街の3つの城と防壁・城壁群

 ラヴォーのブドウ段々畑、レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観

 アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群(ドイツ側で紹介)

 ラ・ショー=ド=フォンとル・ロックル、時計製造業の都市計画

 <自然遺産> ユングフラウ - アレッチ - ビーチホルン

 サン・ジョルジョ山、スイスの活発な地殻変動地域サルドナ

 名物料理

 チーズ・フォンデュ(チーズや油を使った鍋料理)

 ベルナーブラッテ(ベーコンやソーセージの煮込みに野菜などが添えられてある)

 ゲブラーテネ・プーレブルスト(若鶏のグリル)

 土産

 木彫製品、刺繍、アーミーナイフ、ハト時計、オルゴール、カウベル、チーズ、ワイン

 アトラクション

 民俗音楽ヨーデル、登山、トレッキング、ルツェルン音楽祭(8〜9月)

 観光

 アルプス3大名峰(マッターホルン、ユングフラウ、モンブラン)観光

  氷河特急のパノラマ車両(サン・モリッツ〜ツェルマットなど)

 主要地ガイド

 ●ベルン(Berne)

 首都であるが、落ち着いた小さな町。市内からベルナー・オーバーラントの山々が見える同山岳地方の玄関都市でもある。熊は、この都市の象徴。

 シュピタル通り、マルクト通り、クラム通りを結んだ通りがこの町の中心。連邦議会議事堂、時計台、市庁舎、熊公園、通信は博物館、スイス生まれの画家

 パウル・クレー・センターなどが見どころ

 ベルン旧市街       世界遺産中世ヨーロッパ都市の姿を今に伝える美しい町並みが残っている中世都市の大部分は18世紀に改修されている。

                   その元々の特色はよく保持している。

 ・ツィットグロッゲ          13世紀に町を囲む外壁の西門として建てられた。1405年の大火により破壊されたが、1530年にけられた。時を知らせる鐘、

                    塔の時計、仕掛けぜんまい式時計が付、天文時計はすべて一つの装置によって作動している。

 ・ゴシック様式末期の教会    コレジアルだがカテドラルと呼ばれることもある。1421年から16世紀末にかけて建造された。高さ100mの鐘楼がある。

 ・15世紀のアーケードと地下道 オリエル砲塔、落とし穴などを備えた特徴的な建造物である。

 ・16世紀の噴水群         寓話的な彫刻で飾られた噴水が、全ての広場や通り沿いに設置されている。

 ◆ベルナー・オーバーラント

 アイガー(3970m)、メンヒ(4099m)、ユングフラウ(4158m)などの名峰を擁するスイス中西部の「ベルン州南部の高地」と呼ばれる山岳地帯。

 インターラーケンからグリンデルワルト、クライネシャイデックを経てヨーロッパの鉄道最高所駅ユングラウヤッホ(3454m)まで登山電車で

 登ることができる。さらにエレベーターでスフィンクス展望台(3573m)に上がるとアレッチ氷河やユングラウ山頂を望むことができる。

 ●ユングフラウ - アレッチ - ビーチホルン       世界遺産

 アレッチ氷河の中でもユングフラウアレッチホルンビーチホルンフィンスターアールホルン の各山頂を含む一帯が登録。登録面積の多くはヴァレー州に属す。

 登録に当たっては、一帯の氷河が作り出す景観や、動物相、植物相のほか、景観がヨーロッパの文学芸術を触発したことなども評価。スイス当局は、

 ヴェッタースホルンシュレックホルンアイガーメンヒ、ユングフラウ、グレッチャーホルンブライトホルンブリュムリスアルプの各山頂を結ぶ形で登録対象

 ★インターラーケン(Interlaken)

 ベルナー・オーバーラントの玄関口にある保養地。ブリエンツ湖とトゥーン湖の2つの湖に挟まれているこの町の名称の由来

 カジノ・クアザール、旧市街、ハルダー展望台などが見どころ

 ●ジュネーブ(Geneva)

 スイス南西端のレマン湖畔最大の町で、国際連合欧州本部などの機関が集まる国際都市。西ヨーロッパの最高峰モンブラン(4811m)観光のための

 玄関口でもある。フランスに囲まれているため、フランス文化の影響を強く受けている。

 ▼モンブラン橋      市の中心のモンブラン広場やイギリス公園周辺に架かる橋で、モンブランを望むことができる。

                 橋の近くには、人気の遊覧フェリーの乗り場がある。

 ▼ルソー島         市の中心部にあるベルク橋から突き出た島。ジュネーブ生まれのジャン・ジャック・ルソーの像がある。旧市街にはルソーの生家がある。

 ▼イギリス公園      有名な花時計があるレマン湖畔の公園。目の前には高さ140mの大噴水がある。

 ▼旧市街          ローヌ川を挟んで左岸にあり、見どころが多い、ヌーブ広場、宗教改革記念碑、ジュネーブ大学、市庁舎、

                 サン・ピエール大聖堂、美術歴史博物館などがある

 ▼宗教改革記念碑    ジュネーブ大学の敷地内にある、カルバンをはじめとする宗教改革の中心人物たちを金wンして造られた長さ約100mの壁像  

 ▼国際連合欧州本部  かつての国際連盟の本部。広大な敷地と国際会議場を誇り、年間700以上の会議が行われている。    

                 世界最大規模の図書館があり、国際条約の原文を所蔵する博物館もある

 ★モンブラン

 「白き山」という意。西ヨーロッパ最高峰(4811m)。夏でも雪に覆われ、フランスとイタリアの国境に位置するが、スイス・アルプスとして紹介されることが多い

 ジュネーブを起点とする日帰りツアーが便利である。

 ★シヨン城

 レマン湖の東端、高級保養地モントルーの郊外にある古城。湖上に浮かぶ城は、周囲の風景と見事に調和している。

 英国の詩人バイロンの詩「シヨンの囚人」「シヨン城詩」の舞台として知られる。

 ★パリス山塊

 有名なマッターホルン(4477m)をはじめ、4000m級の山々が連なる山岳地帯で、玄関口はツェルマットの村、登山電車でゴルナーグラート展望台に上がると

 マッターホルン、モンテローザ(4634m)、ブライトホルンなどの展望が素晴らしい

 ●ツェルマット(Zermatt)

 マッターホルンで知られるバリス山麓にある登山基地で、世界的に有名な保養地でもある。排気ガス対策として、乗物は電気自動車か馬車しか

 認めていない。サン・モリッツやザボスなどまで走る氷河特急(世界一遅いというあれる人気が高い列車)の起点である。

 ●バーゼル(Basel)

 ドイツ、フランスとも国境を接する、ライン河畔の古くからある交通の要衝であり、スイス第3の都市。

 市立美術館、大寺院、キルシュガルテン博物館、民族博物館などが見どころ。

 ●チューリッヒ(Zurich)

 スイス第1の都市。チューリッヒ湖畔北西岸リマト川にまたがる商工業・教育・文化の中心で、国際金融の中心地。

 バンホーフ通り、旧市街、フラウミュンスター(聖母聖堂)、大聖堂などが見どころ

 ●ルツェルン

 ルツェルン湖畔にある観光都市。夏には国際音楽祭が行われることでも知られる。付近の山々への登山基地でもある。ロイス川にかかる屋根付きのカベル橋

 旧市街、「瀕死のライオン」として知られるライオン記念碑、氷河公園。郊外には、ピラトス山(2182m)、ヨーロッパ最初の登山鉄道が開通した

 リギ山、ウィリアム・テルが息子の頭上のリングを射抜いたとされるアルトドルフがある

 ★マイエンフェルト

 リヒテンシュタインとの国境近くにある静かな山村で、ヨハンナ・シュピリの少年少女小説「アルプスの少女ハイジ」の舞台として有名。

 ハイジの物語の頃の生活の様子を伝えるハイジハウス(博物館)がある。

 ★エンガディン地方

 スイスの南東、イタリアと国境に接し、ロアンシュ語が多く話される山岳地方。盟主ベルニナ山(4049m)と避暑地サン・モリッツが有名

 ★サンモリッツ

 エンガディン地方の、温泉も出る中心的避暑地。冬季オリンピック開催地(1928、1948年)でもある。セガンティーニ美術館、ケーブルカーとロープウェイで

 登れるピッツ・ナイル(3056m)、ピッツ・コルパッチュ(3541m)などが見どころ

 ★ダボス

 世界経済フォーラム(通称「ダボス会議」)が毎年開催されることで有名な保養地。ヘーヘンプロムナード、

 バイスホルン・キプフェル(山頂)、シュトレーラ・パス(展望台)がある。

 ★ロカルノ

 イタリアとの国境近くにある、イタリア湖水地方につながるマジョーレ湖北端の避暑地。近郊に映画監督ビスコンティの祖先にあたるミラノの貴族が14世紀に建てた

 城であるビスコンティ城、マジョーレ湖を望むチメッタ山(1600m)がある。毎年8月には国際映画祭が開催される

 ★ルガノ

 ロカルノと同じく、イタリア湖水地方につながるスイス南端ルガノ湖畔の北端にある避暑地。モンテ・ブレ展望台(933m)などからの展望が見どころ

 ザンクト・ガレン修道院                世界遺産

 中世以来の歴史を誇る修道院。現在の建物は18世紀に建造されたものであって中世修道院の面影はないが、バロック建築の傑作として評価されている。また、

 かつて何世紀にも亘りベネディクト会の中心的修道院のひとつであったこの修道院の付属図書館には、数多くの写本や稀観書が収蔵されている。

 ●ミュスタイアベネディクト会聖ヨハネ修道院  世界遺産

 グラウビュンデン州の都市ミュスタイアにある旧ベネディクト会修道院。希有な保存状態の良好さを誇るカロリング様式の建造物、修道院はクール司教

 によって780年頃に建てられたと考えられている。この修道院は、1167年に女子修道院になった。20世紀の修復作業を通じて、1160年代以降の

 ロマネスク様式フレスコ画が発見された。他の壁画はカール大帝の治世のものである。

 ベッリンツォーナ旧市街の3つの城と防壁・城壁群 世界遺産

 ティチーノ州の州都ベッリンツォーナにある3つの城とは、カステルグランデ(巨城)、モンテベッロ城サッソ・コルバロ城である。13世紀から15世紀にかけて

 形成された3つの城をもつベッリンツォーナは、中世における軍事建築の重要性の例証となっている。また同時に、目まぐるしく支配者が変わったこの町は、

 ヨーロッパの歴史都市の中でも、時代ごとの人々の要求を絶えず受け入れて発展してきたユニークな例になっている。

 ●ラヴォーのブドウ段々畑               世界遺産

 ローザンヌからモントルー郊外のシヨン城にかけて広がるレマン湖北岸の丘陵地帯を指す。葡萄栽培が盛んに行われ、スイス有数のワイン産地となっている。

 葡萄栽培はローマ時代までさかのぼる歴史を持ち、現在の葡萄畑の原型は、この地を修道院が支配していた11世紀頃に形成されたと考えられている。

 テラス状に広がる葡萄畑と葡萄農家が暮らす小さな村が織り成す景観は、ワインづくりの長い伝統と歴史を評価

 レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観 世界遺産

 スイスイタリアが共有する「国境を越える世界遺産」のひとつである。スイスグラウビュンデン州からイタリアロンバルディア州ソンドリオ県にかけてを走る

 レーティッシュ鉄道のアルブラ線とベルニナ線は、登山鉄道で広く見られるラック式を採用していない粘着式鉄道としてはヨーロッパ最高地点を通る鉄道であり、

 20世紀初頭における技術的到達の優れた例証

 ラ・ショー・ド・フォンとル・ロックル、時計製造業の都市計画 世界遺産

 ヌーシャテル州に残る伝統的な時計製造業と結びついた都市計画が評価された産業遺産であり、ラ・ショー・ド・フォンの町並みはスイスの国定重要文化財

 サン・ジョルジョ山                     世界遺産

 ティチーノ州の南部にあるピラミッド型をした標高1,097m。木々の生い茂る緑豊かな山だが、より重要な点は、中生代三畳紀中期(約2億4,500万年前)に

 属する5つの地層から、多くの化石が出土しているところにある。その顕著で普遍的な価値を認められ、スイスの国内法で景観保護地域に指定

 ●スイスの活発な地殻変動地域サルドナ       世界遺産

 グラールス衝上断層はスイス東部、アルプス山脈山中にある巨大な衝上断層である。この衝上断層に沿って、ヘルヴェティックナップが、北側のアアル地塊

 インフラ・ヘルヴェティック複合体の上に100km以上にわたってせり上がっている。この衝上断層は古い堆積岩(ヘルヴェティックナップ側:ヴェルカーノ層群の

 ペルム系 - 三畳系)と新しい堆積岩(アアル地塊=インフラヘルヴェティック側:ジュラ - 白亜系石灰岩古第三系のフリッシュ・モラッセ堆積物)との

 接触面を作り出している

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