トルコ
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正式名称 |
トルコ共和国 |
首都／英字 |
アンカラ Republic of Turkey |
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政体 |
共和制 |
言語 |
トルコ語 |
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宗教 |
イスラム教 約99％ 大半がスンニ派 |
通貨 |
トルコ・リラ（47.24円） |
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地勢 |
ボスポラス海峡、マルマラ湾、ダーダネルス海峡を隔てて、アジアとヨーロッパ大陸にまたがる。その大部分は山地と高原である。中央のアナトリア高原で | ||
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東部山地を、北の黒海地方、西のエーゲ海岸地方、南の地中海沿岸地の狭い平野が三方で取り巻いている。国境近くにアララト山がある。 | |||
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気候 |
地中海沿岸は地中海性気候、高原部は内陸性気候の特色を示し、降水量にも恵まれている。 | ||
世界遺産 ＜文化遺産＞
イスタンブルの歴史地区、ディヴリーイの大モスクと病院、ハットゥシャ
ネムルト・ダウ、クサントス-レトーン、サフランボル、トロイの考古遺跡
セリミエ・モスクとその社会的複合施設群、チャタル・ヒュユクの新石器時代遺跡
オスマン帝国発祥の地ブルサとジュマルクズク
ペルガモンとその重層的な文化的景観
＜複合遺産＞
ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群、ヒエラポリス パムッカレ
名物料理
シシケバブ（羊肉の串焼き）、キョフテ（トルコ風ハンバーグ）
ドネルケバブ（回転する円筒状の肉を外側から削ぎ落とす）
土産品
トルコ絨毯、陶器、銅細工、パイプ、
ナザール・ボンジュ（目玉の形をした魔除け）
アトラクション
トプカプ宮殿の軍楽隊の演奏（6〜9月の水曜日）、トルコ風エステ
観光
ギリシャ・ローマの遺跡巡り、ボスポラス海峡クルーズ
主要地ガイド
●アンカラ(Ankara）
標高約1000mにある高原都市。隊商路の要衝として発達し、トルコ革命の根拠地であったことから1923年に首都となった。ローマ帝国時代の遺跡として
アウグストゥス神殿、カラカラ帝が造ったローマ浴場跡などがある。トルコ共和国の生みの親のアタチュルク廟、アナトリア文明博物館、
アンカラ城などが見どころ
●イスタンブール（Istanbul） 歴史地区：世界遺産
ボスポラス海峡に面し、ビザンチン帝国時代並びにオスマン帝国時代の首都であった。ビザンツ文化、イスラムの政治・文化の中心地。東西文明の十字路。
新市街と呼ばれるガラタ地区、ベイオール地区、アジア側のユスキュダル地区などから成る。
▼アヤ・ソフィア聖堂 ビザンディン建築の最高傑作といわれ、現在は博物館となっている。多数のモザイク画、聖母マリアの手形といわれる柱、
黒地に金文字でアッラーやムハンマドなどの名が入った円板などを見ることができる。
▼ブルー・モスク 正式名はスルタン・アフメッド・モスク。オスマン建築の最高傑作といわれる。壁一面に張られた２万以上の青いタイルが、
ステンドグラスとドーム内の260の小窓から差し込む光によって優しく照らされる。
▼スレイマニエ・モスク 金角湾を見下ろす高台に建つ寺院。直径26.5mの円形屋根、高さ53mの大ドーム、美しいステンドグラスなどの内装装飾は見事。
▼トプカプ宮殿 1460年代、オスマン朝のメフメット２世が居城として建てた宮殿・ボスポラス海峡を望む小高い丘に建つ。現在は博物館と
なっていて、中国や日本から集められた陶磁器や世界最大のエメラルドを含む宝石のコレクションは必見。なお、この宮殿とは
は別に、オスマン帝国末期の宮殿として、ボスポラス海峡に面する埋め立て地に19世紀に建てられたドルマバフチェ宮殿がある。
▼地下貯水池 旧市街にはいくつかの地下の貯水池があり、中でもイェレバタン貯水池は4〜6世紀に造られたもの。縦140m、横70m、高さ8mあり
内部は柱で支えられたいる。奥にはメドゥーサの顔の像が2体横たわっている。
▼グランド・バザール 中東最大といわれる大規模な屋根付き市場。買物をするだけだなく、中東独特の市場の雰囲気を楽しむことができる。
▼ガラタ橋 金角湾に掛かっていた初代ガラタ橋は1845年に造られた木製のもの。2代目は2階建ての跳ね橋であったが、
現在掛かっている5代目の橋が旧市街と新市街をつないでいる。
▼テオシウスの城壁 5世紀の皇帝テオドシウス2世によって造られた三重構造の大城壁。攻め寄せた敵を度々撃退した。その後、オスマン帝国期に
修復された城壁の一部が今でも残っている。
▼ルメリ・ヒサル メフメット2世がコンスタンティノープル攻略のために築いた要塞。
●ブルサ（Bursa） 世界遺産
オスマン帝国の初期時代の首都。旧市街はローマ時代からの城塞で守られており、また、温泉の出る町としても知られる。
イエシェル・モスク、トルコ・イスラム美術博物館などが見どころ。
★オスマン帝国発祥の地ブルサとジュマルクズク 世界遺産
古代の都市キオスが、紀元前202年にマケドニア王ピリッポス5世からビテュニア王プルシアス1世に与えられ、その名にちなんでプルサと名づけられた。
シルクロードの西端の都市として繁栄した。1326年から1365年までオスマン帝国の首都が置かれていたため、オスマン帝国初期のスルタンたちの廟が残る。
首都がエディルネに移った後も帝国にとって重要な都市であり、後にヒュダーヴェンディギャール州の州都となった。
●イズミール（Izumir）
古代ギリシャの植民都市であり、オスマン帝国時代にエーゲ海・地中海・黒海交易の中心地であった。トルコ第２の貿易港であり、第３の都市。
アゴラ、考古学博物館、城塞跡ガデイフェ・カレなどが見どころ。
★エフェスソ（Ephesos）
イスミールの南にある。イオニア人が建てた古代都市。ギリシャ、ローマ時代に繁栄した。古代世界の七不思議のひとつであるアルテミス神殿跡、
ハドリアヌス診断、大理石通り、聖ヨハネ聖堂、聖母マリア教会、大劇場などが見どころ。
★ベルガマ（ペルガモン）とその重層的な文化的景観 世界遺産
紀元前3世紀半ばから2世紀にアッタロス朝の都として繁栄したヘレニズム時代の都市である。その外港はエライアとエフェソスであった。
ローマが紀元前129年に小アジアの西南部にアシア属州を設けたあと、ペルガモンは、エフェソスとともに、この属州の中心都市となり、繁栄を続けた。
ペルガモンのアクロポリス遺跡は標高335m丘の上にあり、一群の建造物で構成されていて、上市と呼ばれている。その下方には、中市と下市が広がっている。
上市には、宮殿、トラヤヌス神殿（ローマ時代のもの）、アテーナー神殿、劇場、ゼウスの大祭壇、アゴラ、図書館、武器庫の遺跡がある。上市の遺跡の一つ、
ゼウスの大祭壇は、遺されていた壁面彫刻などを使って、ベルリンのペルガモン博物館の内部に復原・展示されており、往時の雄姿を再現している。
★トロイ（Troy） 世界遺産
小アジアの北西端、ダーダネルス海峡に近いヒッサルリクの丘の遺跡。紀元前3000年からローマ時代にいたる住居層が重なっていて、ホメロスの叙事詩
「イリアス」のトロイ戦争の舞台と信じ、1871年にシュリーマンが発掘した。
★ヒエラポリス パムッカレ 世界遺産
パムッカレとは、トルコ語で「綿の宮殿」という意味。綿とあるのは昔からこのあたりが良質の綿花の一大生産地。二酸化炭素を含む弱酸性の雨水が台地を
作っている石灰岩中に浸透し、炭酸カルシウムを溶かした地下水となる。その地下水が地熱で温められて地表に湧き出て温泉となり、その温水中から
炭酸カルシウムが沈殿して、純白の棚田のような景観を作り出したものである。パムッカレの石灰華段丘の一番上にある遺跡。ローマ帝国の温泉保養地
として栄えた。ローマ帝国時代にも地震で破壊されるが、その後復興。しかし1354年の大地震で完全に廃墟と化す。ローマ劇場、ローマ浴場などが残る
★ボアズキョイ ハットシャン：世界遺産
アンカラの東部にある紀元前16〜前12世紀頃までヒッタイト王国の首都であった古代都市遺跡。北部と南部に分かれ、神殿や門が残っている。鉄製武器を
初めて使ったヒッタイト人の都ハットシャンの廃墟が見られる。
●コンヤ
アンカラの南約270�劼砲△襯札襯献絅�・トルコの首都の置かれていた古都。また、踊る教団として知られるイスラム神秘主義の一派メブレビー教団の本拠地
●チャタル・ヒュユクの新石器時代遺跡 世界遺産
アナトリア地方南部、コンヤ市の南東数十km、コンヤ平原に広がる小麦畑をみおろす高台に位置する新石器時代から金石併用時代の遺跡である。
その最下層は、紀元前7500年にさかのぼると考えられ、遺跡の規模や複雑な構造から世界最古の都市遺跡と称されることもある。
●アンタルヤ
トルコ南西部の地中海に望む世界的なリゾート都市。近郊のアスペンドスの遺跡には完璧に近い状態で遺っているローマ劇場がある。
◆カッパドキア 世界遺産
国土のほぼ中央、アナトリア高原に奇岩群が広がる地域。奇岩の中に中世のキリスト教徒が住んだ遺跡がある。カイセリ、ギョレメを中心として、
キョルテペ、ウルギュップ、デリンギュ、カイマクルの町々が見どころ。
◆アララト山（Mount Ararat）
国土の東端、アルメニア、イランとの国境近くにそびえるトルコの最高峰（標高5165m）「ノアの箱船」が乗り上げたとの伝承でも有名。
トルコ語では「ビュクアリ・ダー山」という。
●ディヴリーイの大モスクと病院 世界遺産
大モスク（ウル・ジャミィ）は、1228年から1229年にかけて、現地のベイリクであるメンギュジェク朝のアフメッド・シャーの手によって、
スィヴァス県のディヴリーイに建設された。建築家はアフラト出身のヒュッレムシャーで、碑文にはルーム・セルジューク朝のカイクバード1世を称える文章が
記されている。付属する病院（ダリュシュシファ）は、エルズィンジャンの支配者ファフレッディン・ベフラム・シャーの娘トゥラン・メレク・スルタンの発願により建設
●ネムルト・ダウ 世界遺産
19世紀後半にオスマン帝国軍が偶然山頂付近を行軍した際に、山頂部が人工的な建造物であったことが発見され、
1881年にドイツ出身の技師カール・ゼシュターによって本格的な発掘調査が行われた。
●クサントス-レトーン 世界遺産
古代リュキアの都市である。現在のトルコ南部で地中海に面するアンタルヤ県にあり、早い時代の文献では、クサントスの言葉自体が、
リュキア全体を意味していた。ギリシア神話に登場する女神レートーの名前に由来する古代アナトリア・リュキアの聖域である。
●サフランボル 世界遺産
名前の由来は、香料サフランの集積地として発展した歴史にある（ギリシア語名はサフラムポリス。サフランボルには、先史時代の遺跡及びローマ時代の
墓や橋梁も現存しているが、歴史の表舞台に立ったのは、11世紀以降である。世界遺産に登録されているサフランボル旧市街は、乾燥した峡谷に位置しており、
旧市街は、旧市街の約2km東に位置している
●セリミエ・モスクとその社会的複合施設群 世界遺産
オスマン帝国時代に建設されたモスクの1つで、トルコのエディルネにある。皇帝セリム2世の命で、建築家ミマール・スィナンが1568年から1574年に建設した。
スィナン自身が最高傑作としており、イスラーム建築の最高到達点の1つとされている。