モロッコ

 正式名称

モロッコ王国

 首都/英字

ラバト   Kingdom of Morocco

 政体

立憲君主制

 言語

アラビア語

 宗教

イスラム教スニン派 約89%(国教)

 通貨

モロッコ・ティルハム(12.66円)

 地勢

国の中央に北東から南西にかけて大アストラ山脈が走り、それに並行して中部アストラ、南にアンテイ・アストラ山脈が走っている。その北と北西がは

肥沃な農業地帯で、反対に南部はサハラ砂漠に続く乾燥地帯になっている。大西洋岸地方にはいくつかの平野がある。

 気候

北部は地中海性気候で温暖であるが、内陸部は寒暑の差が激しい砂漠気候の特色を示す。

   

 世界遺産    <文化遺産>

 フェズ旧市街、マラケシュ旧市街、アイット ベン ハドゥの集落

 古都メクネス、ヴォルビリスの古代遺跡、テトゥアン旧市街

 エッサウィラのメディナ、マサガン(アル・ジャジーダ)のポルトガル都市

 近代的首都と歴史的都市をあわせもつ遺産ラバト

 名物料理

 タジン(土鍋の炭で野菜や肉類を長時間蒸し煮する)

 カバブ(シャルムーラというミックススパイスを使った串焼き肉)

  クスクス(世界最小のパスタ、煮込み料理と一緒に食べる)

 ブリワット(春巻き)

 土産

 モロッコ絨毯、革染め製品、バブーシュ(羊の皮製室内履き)、ワイン

 アトラクション

 モロッコ民謡、ファンタジア(騎馬ショー)

 ハンマム(モロッコ流蒸し風呂)

 観光

 世界遺産の遺跡巡り、ワイナリー巡り

 ハリウッド映画「カサブランカ」の舞台を訪ねる。

  主要地ガイド

 ●ラバト(Rabat)        世界遺産

 ローマ時代の遺跡が多い旧市街及び、1913年以降に近代的な都市計画により建てられた新市街からなる美しいモロッコの首都。

 ムハンマド5世の霊廟、ハッサンの塔、スーク(アラブ式アーケード型市場)などが見どころ。

 ●カサブランカ(Casablanca)

 15世紀後半にポルトガル人によって建設され、フランス占領下に発展したモロッコ最大の都市。地名は「白い家」の意。迷路のような下町情緒豊かな旧市街

 (メディナ)とムハンマド5世広場を中心とした新しい繁華街が対象的。グレート・モスク、ハッサン2世モスクなど見どころ。ハンフリー・ボガードと

 イングリッド・バーグマンが出演する映画「カサブランカ」の舞台となったことはあまりにも有名

 ●フェズ(Fez)         旧市街:世界遺産

 8世紀にイスラム王朝によって築かれ、14〜15世紀に繁栄した交通の要衝の商業都市である。モロッコ一複雑といわれる旧市街(メディナ)んお中には

 マドラセ・アッタリンなどのイスラム建築のほか、ヌーク(市)がある。

 ●マラケシュ(Marrakech)   旧市街地:世界遺産

 11世紀に建てられ、一時イスラム王朝の首都でもあった、アストラ山脈の麓にある隊商路の起点都市。サード王朝の廟墓、クトビアの塔(クトビア・モスク)、

 バイア宮殿、ジャマ・エル、フナ広場などが見どころ

 ●タンジール(Tangier)

 ジブラルタル海峡に面した港町であり、その位置が重要であることから、欧米列強から、戦略上の要地とみなされたきた。フェニキア人によって設けられた

 交易拠点がこの町のはじまり。その後、ローマ帝国、ハンダル王国、東ローマ帝国、イスラム勢力、ポルトガル、イギリス、イスラム王朝、フランスの

 支配を経て、1923年に、タンジールは列強の国際共同管理下におかれることとなったが、モロッコがフランスから1956年に独立したのに伴い、

 タンジールもモロッコに復帰した。モロッコ博物館などが見どころ。

 ●メクネス     世界遺産

 フェズの南西にある古都。中部アストラ山脈の麓、最も肥沃な農業地帯にある交通の要衝。マンスール門、ムーレイ・イスマイル廟などが見どころ。

 ●アイット ベン ハドゥの集落        世界遺産

 隊商交易の中継地として栄えたこの地にはカスバと呼ばれる邸宅が数多く建築、中でも特に有力であったハドゥ一族が築いたのがアイット・ベン・ハドゥの

 集落である。孤立した集落であるがゆえに、盗賊などの掠奪から身を守るため、城砦に匹敵する構造になっている。敵の侵入を防ぐため、集落への

 入口はひとつしかなく、通路は入り組んでおり、1階は窓がなく換気口のみである。また、外壁には銃眼が施されている。集落の最上階には篭城に備えて

 食料庫がある。

 ●ヴォルビリスの古代遺跡         世界遺産

 モロッコにある古代遺跡フェズラバトの間で、メクネスに比較的近く、ヴォルビリスは、北アフリカにおける古代ローマ都市の、最良の保存状態を誇る遺跡

 ●テトゥアン旧市街              世界遺産

 モロッコ北部にある町。モロッコの地中海側にあり、北に40kmほどのところには地中海と大西洋を分かつジブラルタル海峡がある。タンジールからは東へ60km、

 ジブラルタル海峡に面したスペインの飛び地セウタからは南へ40km。町の周辺には主要道路が通っており、中心部の6km東にはサニア・ラメル空港がある。

 ●エッサウィラのメディナ          世界遺産

 モロッコ王国 マラケシュの西の大西洋岸の紀元前から栄えた港湾都市

 ●マサガン(アル・ジャジーダ)のポルトガル都市 世界遺産

 歴史上、アル・ジャディーダは、モロッコ人、古代ローマ人、ポルトガル人などがめいめいに呼んできたため、いくつかの異称を持っている。

 マザガン(マサガン)もその一つである。この町の最古の言及者は、カルタゴ航海者ハンノである。その数世紀後には、プトレマイオスが、彼の緯度表記

 でいうところの6度40分に位置する港ルシビスに言及しているが、これは現在の北緯32度10分に位置するアル・ジャディーダに対応している。

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