西洋建築様式

 古典様式

ギリシャ古典様式

 ドーリア式、イオニア式、コリント式の3様式がある

 それぞれ柱頭がドーリア式:お椀型 イオニア式:渦巻き模様 コリント式:アカンサスの葉で飾られているのが特徴

 アテネ:パルテノン神殿の外周柱 コリント・アポロン神殿跡はドーリア式

ローマ古典様式

 ローマ帝国では新たな形態の導入は意図的に避けられており、その中でギリシア建築と明瞭に分け技術革新

 具体的にはローマ建築の主要材料となったローマン・コンクリートの使用、煉瓦の大量生産、プレハブ化など

 コロッセオ、パンテンオン、カラカラの浴場、サン・ペトロ聖堂など

ビザンチン様式

 ビザンチン帝国(東ローマ帝国)内で興った建築様式。

 アーチをタテ・ヨコ・ナナメに使って広い空間を作り、大きなドームを抱いているが点が特徴

 イスタンブール:アヤ・ソフィア聖堂 ギリシャ:メテラオの修道院 ベネチア:サン・マルコ人など

中世様式

ロマネスク様式

 11世紀以降の中世ヨーロッパにおいて見られる建築様式

 中世後期のゴシック建築以前のものを指す。特徴は半円アーチや厚い壁、壁や柱が石でつくられていること。

 開口部が少なく、重厚で存在感のあること、所々に動物や実在しない獣などの装飾をモチーフとして使用

 ピサの大聖堂、クリューニュー修道院第3教会、ドイツ:マインツ大聖堂など

ゴシック様式

半円形アーチを縦に長く引き伸ばし、上部を尖らせた「ポインテッド・アーチ」と、普通の半円形のアーチとを組み合わせる

 ことで天井の高い空間を作っている点が特徴のひとつ。平面は長方形や十字形。屋根は中央部分が普通の山形で

 入口側(妻側)や両サイドに尖塔の屋根を頂く。大きな窓、大規模なステドグラスもゴシックの特徴

 パリ:ノートルダム寺院、ミラノ:ドゥオモ、ケルン:大聖堂、トレド:大聖堂など

近代様式

ルネサンス様式

 ロマネスク・ゴシック的な形を引き継ぎつつ、ローマ時代のモチーフをも取り込んだ様式

 貴族趣味の強い優美な様式で、建物は横に長く、左右対称が好まれた。入口は中央に配置され、窓は半円か短形

 パリ:サン・テティエンヌ教会、フィレンツェ:サンタ・マリア・デル・フィオーエ(花の聖母寺)など

バロック様式

 16世紀末のイタリアに始まり、その後、全欧州に広がった建築様式

 端正なルネサンスの古典主義的な造形芸術に対し、しばしば曲面を用いたり、彫刻・絵画を総動員するなどして

 ドラマチックな航海をねらうような表現方法に特徴があった。

 バチカン:サンピエトロ寺院、パリ:オペラ・ガルニエ(オペラ座)、ベルサイユ宮殿、ベルリン:国会議事堂など

ロココ様式

 18世紀にフランスを中心とするヨーロッパで流行した装飾美術の様式

 重苦しいバロック装飾や、シンメトリーの堅苦しい構成から離れ、軽やかで、流れるような曲線を主体にした造形

 ベルサイユ宮殿内:プチ・トリアンノ宮殿、ポツダム:サンスーシー宮殿など

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